円滑なコミュニケーションのつもりでおすそ分けした手作りお菓子。そんな心のこもったプレゼントも、できの良し悪しに関わらず、もし迷惑がられているとしたら…。
「おいしい!上手!」と褒められているからといってうのみにせず、手作りお菓子について今いちど冷静に考えてみたいなと思います。
手作りは配慮が必要
仕事ではない趣味でのお菓子作りは、ハマると楽しいものです。
家族においしいと言われ、うれしくてどんどん作っていくうちに、自分や家族以外の誰かに食べてもらいたくなる。そして好意のつもりであちこち配り始めると、評判も上々でうれしくなりまた配る…。
しかし残念ながら
自分のつくったものを家族がよろこんでくれるからといって、他人も同じように感じてくれるとは限りません。
おいしいと言ってくれたのは社交辞令なのか本当なのか…
私も以前は手作り菓子を無頓着に人に配っていた時期があり、今思い出すと冷や汗がでます。
自分は手作りを平気であげるくせに、実際、自分が苦手な人から手作りを渡されたとき、びっくりするほど拒否反応がでたのです。
ようやく目が覚めました。そしれうんと反省しました。そしてでた答えがコレです。
手作りも需要しだい
「きのう何食べた?」というドラマが私は好きで見ていました。
その7話目の中で、料理好きな主人公シロさんのは、手作りのバナナケーキを焼きます。知り合いの小日向さんにアイドルのチケットを融通してくれたお礼として渡すためです。
ケーキを渡すまえに話は終わりましたが、もらった小日向さんたちがよろこんで食べている情景が目に浮かびます。
そもそも、もらい手の小日向さんはお互いのパートナーも交えて食事をするようなプライベートのつきあいがあり、なにより作り手のシロさんのことが大好きなのです。
よろこばれている=需要がここにはあり、作り手の好意がちゃんと生きています。
・つきあいの長い気心知れた友人が作ってくれた
・お互いの家を行き来するような仲良しのママ友が作ってくれた
・ひそかに好きだった女性が作ってくれた etc…
この例はすべて作って「くれた」という嬉しさがあります。
職場へ手作り菓子を持っていくのはなおさら注意!
職場というのは人間関係がとても大事です。大事ゆえ、お互いに気を使いあい、思っていることをゴクリとのみこんでやり過ごすことも多い場所です。
だからこそ、手作りお菓子を職場で配る人に対して「欲しくないから、もう持ってこないで」なんて面と向かって言えるはずありません。
本当は欲しくないのに「ありがとう、うれし~♥」などの小芝居でストレスをためていく人もいるでしょう…。
ただ、素直にほしいと思ってくれる人もいたり、職場によっては家族のような雰囲気で手作りのお菓子も歓迎!というところもあります。
なので一概には言えないのですが、どーしても持っていきたいなら相手に受け取る自由があるとよいのではないでしょうか。
手作りと売り物の違い

パストリーゼを愛用(酒造メーカーが作った緑茶カテキン入り食品アルコール)
私は以前、手作りの食べ物をもらって食べて食中毒になりました。
その苦しかったこと…。これはホント罪だと身をもって感じました。買ってきたものではないので、うやむやで終わってしまいましたが…。
飲食店でいちばん大事なのは『おいしい』ではなく『食中毒を出さないこと』だと言いますが、たしかにそうだなと思ったできごとでした。
ケーキ店では、アルコールをもうそれは頻繁に使います。手やステンレス台・道具以外にも仕込んだクリームにも…。
もちろん、食品に直接吹きかけても大丈夫なものですが、知らない人ならびっくりするかもしれません。それぐらい売り物というのは神経を使っているのです。
まとめ
最近ではプロ用の製菓材料がネットで買えるようになり、場合によっては買うよりずっとおいしいものが家庭でも作れるようになりました。
そんな、お金も手間もかけて作った手作りお菓子。どうせそれを人にあげるなら、本当に欲しくてよろこんでくれる人のもとにわたってほしい!
私は基本的に手作り肯定派です。だからこそ、作る楽しさをマイナスにしたくなかったので、こんな記事をあえてかいてみました。
ぜひ、少しの配慮と自分なりのルールで幸せな手作りライフを!
*手作りお菓子を生かすためには?
- 本当によろこんでくれる相手か見極める
- 職場ならより慎重に(入ってすぐはなおさらNG)
- NGでない職場でも受け取る自由の配慮を
- あげるなら生菓子より焼き菓子を個包装で