ついつい気になり購入し、本棚に増殖していく健康本…。そんな健康本の中でも印象に残ったいくつかをご紹介します。
目次
・歩くだけでウイルス感染に勝てる!
ウイルスは人類の大先輩、上手に付き合おう
※書影をクリックするとAmmazonにジャンプします(以下画像同じ)
長尾和宏(ながお・かずひろ)/ 山と渓谷社
新聞広告でこの本の広告をみたときは『も~、またこんな極論いっちゃって!』とうさん臭く思ったものの、読んでみれば意外にも数値的な証拠も示されたちゃんとした内容でした。
読んだ後は、コロナ情報のテレビにかじりついているぐらいなら、なるべく日中歩いて抵抗力・免疫力をつけたほうがいいよな…という気持ちになります。そもそも、日本人は座りすぎなんだそうです。
高齢の親が最近閉じこもりがちで心配…という方などに読ませるのも手かもしれません。字が大きい点も高齢者向きです。
・「繊細さん」の本~「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる
武田友紀(たけだ・ゆき)/ 飛鳥新社
- 細かいところまで気づくので物事に時間がかかる
- 機嫌の悪い人といると、自分が原因?と気になりナーバスに
- 相手の気持ちをくみすぎて、自分のことを後回しにしがち
- ストレスが体にあらわれやすく、疲れてばかり
上記に心あたりがある方は、もしかして【HSP】かもしれません。
HSP(Highly Sensitive Person)=「敏感すぎる人」という略です。著者はHSPを親しみを込めて「繊細さん」とここでは呼んでいます。
厳密に言えば、この本はお医者さんが書いた健康本ではなく、HSPのカウンセラーが書いた本なので、本屋さんでも【メンタル関係】の棚にありました。
しかし、著者自身もHSPなので、だれよりもこの性格のつらさをわかっている分、的確なアドバイスが満載です(わかりやすいイラストもたくさん添えてあり、読みやすいのも〇)。
心と体は直結しているので、健康本=体や心を健やかに導くきっかけになる本という意味で、あえてこの本を入れてみました。自分がそうでなくても、あてはまる家族を理解するきっかけになるかもしれません。
「繊細さん」の本 「気がつきすげて疲れる」が驚くほどなくなる
・医者の本音~患者の前で何を考えているか
ここまで書いて大丈夫!?と思わずにはいられない、お医者さんウラ事情がてんこ盛り!
ズバリ、お金や結婚事情はもちろん、飛行中のドクターコールに手を挙げたくない諸事情なども。もちろん、患者の立場から知っておいた方がいい病院事情も多岐にわたり、参考になります。
・大往生したけりゃ医療とかかわるな~「自然死」のすすめ
私事になりますが、祖母が90過ぎまで元気でひとり暮らししていました。しかし、いつしかそうもいかなくなり、最後の数か月を施設でお世話になりました。
その時、本人が食べたくないにも関わらず食べさせる【決まり】のようなものに違和感をおぼえました(もちろん、その施設で大変よくしていただいて感謝はしていますが…)。
この本には、そういった終末期のことにも含めズバリ書いてあります。『自分は有名人でもないし、年も年なので好き勝手書かせてもらった』とあとがきで書いているだけあります。
・大便通~知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌
毎日のスッキリとした排便は健康の第一歩ですが、そんな「便」のウンチクがてんこ盛りな本です。
著者はうんち博士としての知識だけではなく【40日間肉だけを食べ続けたらどうなるか??】など、著者みずから体を張ったレポートは圧巻!このエピソードが今でも強烈にのこっていて、思わず人に話したくなりました。
・歯はみがいてはいけない
森 昭(竹屋町森歯科クリニック院長)
パンっと手をたたいて振り向かせるような、ちょっと強引なタイトルに違和感はありますが、「歯にダメージを与える間違ったやり方で歯を磨いてはならない(大事なのはプラークコントロール)」という意味だと思います。
デンタルフロスの使用と歯磨き剤なしでの歯磨きを推奨。他にも「寝たきりと歯の関係」から」「良い歯科の見つけ方」まで内容は多岐にわたります。
しかしわたしはといえば、この研磨剤なしで歯磨きをし続けたところ茶渋がしっかりついてしまい、歯科できれいにしてもらうまでは歯を出して笑えないという事態に…(>_<)(そんなわけで結局研磨剤入り歯磨きに戻してしまいましたが…)